発毛のメカニズム

毛髪の基礎知識

毛髪は皮膚の一部なんです。毛髪は皮膚の上に生えているのではなく、皮膚が形を変えて成長しているものと言えます。つまり、基本的に皮膚の一部なんです。よく言われる表現に「毛髪はのり巻き寿司のようなもの」があります。つまり、毛髪とのり巻きは構造的に同じようになっており、外側から中心に向かって毛表皮(海苔)、皮質(ご飯)、髄質(具材)の三層からなっています。

一番外側の毛表皮は、皆さんもきっと耳にされた事があるキューティクルと言います。とは言っても、一つのキューティクルが毛髪全体をカバーしているのではなく、透明の細胞である無数のキューティクルが鱗状に根元側から毛先側に向かって重なり合いながら、内部を保護しているのです。

一枚のキューティクルの長さは80~100ミクロン、厚みは0.5~1ミクロンで、内部は三層で構成されています。普通の毛髪は、断面的に言うと4~8枚のキューティクルが鱗状に重なり合って表皮を形成し、外から見える部分は全体の2割程度と言われています。

この鱗と鱗の隙間は0.1ミクロン程度で、水分や染毛剤、トリートメント剤などはここから入り込んでいきます。水やアルカリが入り込むと、内側のエンドキューティクルの方が水やアルカリに親しみやすいのでよく膨れ、この結果外側に向かってせり出し、キューティクルが開いてきます。

髪を染める場合を例にとると、普通の状態だとキューティクルが閉じることによって髪の内部を保護するバリア機能が働いていますが、髪を染める時にこのキューティクルが閉じた状態だと染毛混合液が髪の内部に浸透することができません。そのため、染毛剤中のアルカリ剤によって、髪のキューティクルを開き、混合液の侵入経路を確保するのです。

人偽的に毛髪の保護機能を解除して染毛する方法の一つに昔からのヘアダイがありますが、近年この方法では多種の健康被害が報告されています。その中の一つが毛髪へのダメージで、長期間のヘアダイによる染毛によって、痛み・裂毛・枝毛・脱毛などが起こるようになります。よく「あまり髪を染めてばかりいると髪の毛が抜けるよ」と言われる所以です。

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